gomaiのブログ

いま「日進月歩」変化している未知の国ミャンマー、その現場で新ミャンマー発展物語を随時にUP

ワーカー宿舎



先週久しぶりに、
友人が経営しているワーカー宿舎を見学に行った。
びっくりしたのは、工業団地の傍にある
この宿舎には3年足らずに、
保育園を開けるほど赤ちゃんが生まれてきた。


要は、貯金ゼロ、社会保険ゼロ、
月収2-3万円しかないワーカーだちは、
この6畳1間、冷房のない部屋で
毎日気楽に子つくりを励んているようだ。(笑)


40部屋しかないこの宿舎は、
一つのコミニティーみたい。
毎日恋愛、不倫、ストーカーなどなど
いろんな人間ドラマを上演しているようだ。
夫婦、恋人同士の喧嘩は後を絶たない
毎日調停、説得に疲れ果てている管理人さんは、
全然嫌な表情がなく、楽しそうにいろいろ教えてくれた。


とくに宿舎隣の竹小屋に住んている50代のオヤジは
近くに10エガーの土地が以前政府に強制徴用されたんですが、
いま返還手続きをやっています。3億円近く売れるから、
彼の周りにドラマが集中している。
それはそうですね、ホントなら大金持ちになるからね。


一方、入居者だちは、工場労働者以外に
ドライバー、バイクタクシー、建築作業員が殆どです。
日銭を稼ぐ彼らは、毎日の稼ぎはまるで賞味期限があるように
殆どその日のうちに使ってしまう。


結局、4万チャトしかない家賃をなかなか貯められない。
催促したら、5千か、1万しか払ってくれない。
この商売は、家賃の催促は一番大変です。
いい管理人さんがいないと上手くいかないんだ。


これから雨季に入ると建築作業の仕事が減り
工場働きに変われば、家賃を払うのは楽になるようですが
今度乾季になると、また日給の仕事に変わる人がいる。
つまり、月給が嫌い、日給が好みです。


月給だったら、すぐ使い切れ、サラ金に手を出す。
管理人さんは兼業でサラ金をやっていると聞いた。
しかも、ホントより収入がいいみたい。


ちなみに以前宿舎の周りには何もなかった。
ただの3年で周辺には、同じ宿舎ドンドンできている。
明らかに供給過剰になっているにも関わらず
流石に市場調査全然せずに、
他人の真似が大好きなミャンマー人です。


それに宿舎を建てるのは最低でも、
800万円がかかるハズなんですが
カネを持っている人は結構いますね。


帰りの時すでにすっかり日が暮れていた。
宿舎入口の溜まり場でみんな集まって歌を歌い始めた。
貧乏暮らしなのに、悲壮感を全然感じられない。


世界で数少ない食糧自給自足国の中には
ミャンマーが入っている。
だから、貧しいミャンマー人は危機感が薄く
毎日気楽に子つくりをしてるかなあ。(笑)
ソロ社会、セックスレスの日本を見たら
物質文明がもたらした精神的な悲劇かなぁ

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